日々レッスンを重ねるなかで、
私自身がどのように指導したいのか、お伝え出来たらと思います。
まず、楽譜を読めることが重要だと考えています。
楽譜は台本と同じ。
文字が読めないと台本のお話しを理解できません。
ゆっくりとドレミが読めるところから、
フレーズのかたまりで読めるようになることが最初の目標。
平がなが読めるのと同じで、一文字ずつ読めるように、
次に句読点で読めるようになっていきます。
最初はドレミを読むだけでも大変なこと。
音価についても並行して指導します。
楽譜が読めるのに最低限必要なことは、
リズムの理解とピッチの理解。
さらに前の段階では、
小さな子どもたちには、まずは「ド」というものが理解できません。
「ド」ってなんだろう・・・?
鍵盤の場所のこと?楽譜に書いてあるものののこと?鳴ってる音のこと?
そのすべてが「ド」なんだよ!
いろいろなアプローチで働きかけます。
音符がフレーズで読めるようになって、
そこではじめて物語が理解できます。
そこからは、自分のなかの音楽を表現してほしい。
表現する方法を一緒に考えます。
どんな音で弾きたい?
実際にはどんな音が鳴ってるの?
曲全体の構成を考えながら、心の中の音楽と実際の音楽の差異を縮めていきます。
各々の身体に合わせて、手首の使い方や、指への意識の持ち方を考えていきます。
また、表現の材料を蓄えることも大切なこと。
音楽に限らず様々な経験を積んで
心が動かされる瞬間を味わってほしいと思っています。
音楽が自分の一部となり、表現する嬉しさ、楽しさの魅力を感じて欲しいと思っています。
藤田ゆかり
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