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【講師ブログ】2015年の終わりに

2015年12月31日

今年も今日が最後の一日となりました。 通ってくださった生徒さん、ご父兄の方々、 また一緒にレッスンをしてくださる講師の先生方に 心より御礼申し上げます。
24日には、所沢と目黒教室それぞれに恒例のクリスマス会も無事に終わりました。 おともだちの演奏を聴きながら 来年チャレンジしたい曲が見つかったり、あのおねえさんみたいに弾きたい! と思ったり、みんなの心に音楽を通した なにか が届いていたら嬉しいです。

ずっと(教室のブログに書こう!)と思いながら、書いていなかったことがいくつかあるので、今年中に。


IMG_1618.JPG

この写真のお花、木彫りで作られたもの。
11月の末に香川県直島のベネッセハウスミュージアムに旅した際に写真に残しました。

ベネッセで見たのは膨大な数のアート作品。
ミュージアム内では、歩きながら(ふーん......)という感じで
なんとなく通り過ぎてしまうものと、!!!衝撃を受けて思わず見入ってしまうもの、
とありました。
その違いは何かと自分自身を分析したところ、
自分自身の経験から、行程が想像出来る物には惹付けられることに気がつきました。

だって、あの木彫りのお花、あんなに薄く、一枚一枚の花びらを作るなんて
どれだけ根気のいることか、また出来上がりを想像してモチベーションを維持して......

また、(ただのピンクの紙が何故額に入れられて展示してあるんだろう)
※キャプションが無いので
と思って一度は通り過ぎたのですが、
後ろの方が、『これ、小さいピンクの丸を書いたものなんだ!』と話しているのを聞いて
(なるほど!それはすごい!!)
と戻ったり。ピンクの丸を山ほど書くなんて、どれだけ大変なことか。


私は今年一年、リトミックについて言葉で説明するのが辛くて辛くて。
なぜなら とにかく経験して! という一言に尽きる。


経験は、どんなに言葉で説明されたものより意味を持つから。
説明を聞いて頭で理解するのと、実際に感じるのとはまったく別。
音楽は情動に直接作用するものなので、頭で理解するのでは到底追いつかない。

経験することの価値について、音楽とアートが結びつく旅でした。

あと、
モネの睡蓮を地中美術館で見て、泣きました。
圧倒的なものに心が直接動かされて、泣かずにはいられなかった。
経験を超えて、直接心に飛び込んでくるものは世界中にどれだけあるんだろう。
私にとって、その一つはモネの睡蓮です。


FullSizeRender (7).jpg

毎年恒例のツィメルマンのコンサート。
母も妹も大ファンなので、家族の行事になりつつあります。
あのピアニッシモ、キラキラして でも優しい音で、上品で、
素晴らしかった。
生徒さんにも聴いて欲しい。

私たちは楽譜通り、ミスせず弾くことに重点を置き過ぎて何より大切なものを忘れています。


楽譜通りに弾くことより、ずっとずっと高いところを目指して行こう。


それは、感動することに敏感になるための心を養い、

それらの感動を蓄えて、

自らイメージする素材にして、

身体を使って表現していくこと=演奏すること

私はそういうレッスンをしていきたい。


こんなことを考えながら11月12月を過ごしていました。

みまさま、どうぞ来年も宜しくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。

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